2012年7月24日火曜日

実践的「殺陣居合」聖剣流の型



武術心得(基本&応用)

聖剣流殺陣居合の免許取得には動画のような

試紙斬りを課題とする。真剣では簡単に切れても
模擬刀は難しい面もある。特に横一文字斬りには
スピード力がないと柳に風の状態で斬れない。
抜き付けで切っ先が「ピューツ」と風音を出せる位の
力量が必要になる。
又、「抜いて」「斬って」「納める」の3段階の意識に
こだわると動画のように早くはできない。
唯「納める」のみ意識で他の「抜く、斬る」の
2意識は
考えないのがコツです。
 
        *室内での模擬刀使用の居合抜刀斬法稽古について。。。

 *新聞紙の半分を八折りにして幅5センチ長さそのまま程度に切る。
 *蛍光灯の下げ紐に釣り針か自転車の荷作り紐を付け、
  その紙片を下げる。

                  *斬り方十法(基本)
 1.右および左からの袈裟斬り(切り口がギザギザなら刃筋が悪い)

   2.右からの横一文字斬り(同じだが、スピードと意識の持ち方が必要)

 3.紙の中心を突き抜く(気剣体一致の高難度技法)

  4.縦に斬り裂く(半分になって落ちるのが大半。
   中央が45~90度に折れ気味になりやすい)

  5.跳躍横一文字斬り(着地時と同時に納刀できれば上出来。
               着地音を出さない)
           

                *注意事項:狭い場所では周囲に刀が当たるものは除けて置く事。
      *跳躍着地時は音を立てない様に爪先からふわりと降りる工夫が必要)
      *一紙では下部分から切り、交換を少なくする。

               *手裏剣打ち型(基本)

  
 
手裏剣は百錬自得でも身に付く。打ち方は順手に持ち、
手の内で滑走させて
投げる方法や回転させて投げる方法が普通。
逆手落ちに下から柄を先に投げるナイフ投げ方式もある。
以上は距離が必要になり、避けられやすい。そこで聖剣流では
刀柄に隠し持ちや束に持ったりして、剣先を人サシ指と親指に挟み
弾くように近間で連続打ちをする「指弾式連続打ち」を開発した。
これも免許者は自得して欲しい技法だ。最近、
ダーツを手裏剣打ちに試してみたが、羽を外して握り持ちして親指で
操作した投げ方が巧く行くようだった。

 
「応用技法考察」

型の場合は「実」の思想で応用が難しい。
実戦では「虚」の戦法が主になるから、
だまし技法に対して、その応用も考察しておこう。

「一刀抜刀法・変化技法」

1・左右横一文字斬り・流し受け真向斬り(左右)
「指導基本型1.:正座より、横一文字抜き付け、
           追い足真向斬り、左右血払い納刀」
「指導型その2:正座より、横一文字抜き左添。逆天地構えから
          飛脚替えて真向斬り、逆手納刀」
「指導型その3:正座から抜き縦背刀受け、下げ突き、右側から回刀
          真向斬り、突き(喝突)


2・小手縦斬り・回し面斬り
3・切り上げ・返し袈裟斬り・回し脚斬り
4・袈裟切り下げ・流し受け袈裟斬り・回し脚斬り
5・右片手突き・左片手上段突き・足斬り・足替え袈裟斬り
6・後方真向切り上げ・首横斬り・真向切り下げ

1の型
新:合し撃ちの応用で縦抜き、諸手にて面を切る。
2の型
 :右無構えから合し撃ちに回し、小手、面を打つ
3の型
 :相手の袈裟(左右)斬りを張り(跳ね)撃ちに左右横面を打つ
4の型
 :中段突きを合し突き(左右)
 
 

(抜刀)斜切り上げ、返し一文字横面斬り、前足下げ斬り、
上段囲い受け、右転回脚斬り、即納刀残心。
「右無構え」左に払い、右横面跳切り、前足斬り、袈裟斬り納刀。

2の型

(抜刀)上下段一文字斬り、左揚げ受け右胴斬り、二の越に真向斬り


3の型

(抜刀)右張り受け、返し横面、前脚斬り、
    左張り受け、返し横面、前脚斬り、真向斬り

4の型

(抜刀)斜め切り上げ、袈裟切り下げ、鳥居受け、回し脚斬り
横一文字斬り、左替手跳び右回身斬り、
右替手追横面(首)斬り、即納刀残心。

5の型

(抜刀)十文字斬り。右寸伸片手上段突き、返し脚斬り、左手持ち袈裟斬り、
右手替持ち袈裟斬り、虎尾(乱)刀。納刀残心。

(外伝型)

真向抜きあげ、首左払斬り、左右跳び袈裟斬り、橋渡し真向斬り、
前方真向切り上げ、後方真向斬り、逆手納刀残心。
逆手柄上段突き、抜き上げ突き、返し真向斬り、左右袈裟斬り、
右胴斬り、右後方突き、回転真向追い斬り。納刀。

「改定」
真向抜きあげ~右首払斬り~左から袈裟斬り~左片手上段突き~
流し前足斬り~右肩八相構え~飛び足替え太刀落とし打ち、逆胴斬り上げ
~血振り納刀。

顔前に縦に抜き立て、回して逆刀にして、喉を下げ突き、左から回して
真向に斬り下す。柄叩き納刀。


以上は
私の3年間のスポチャン試合経験により工夫した実践刀法です。

付録:小太刀の型

一般に小太刀の場合、右手に小太刀、左手を腰に置いての演武が多いが
空き手の左を使って相手の小手を封じる為の小太刀使いを重視したい。
むしろ合気道の感覚で小太刀を使いたい。
左手で掴むために右小太刀で防御し、掴んだら確実に首、胸(刃は横向可)
を斬るか刺す型を聖剣流に取り入れたい。

付録:刀柄を掴まれた場合

合気道の第2教の応用で左手を下に回して相手の手首上から逆を極める。

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