2012年6月18日月曜日

SAMURAI称号のライセンスシステム考察

「侍、SAMURAI」の言葉は
海外でも日本人を代表する言葉として
人気がある。
侍精神に心酔した外国人も多い。
ならば侍にはなれなくてもSAMURAIなる
和洋折衷の称号で日本文化を
模倣ないし習得してもらうのも福岡、黒田武士の
PR効果にもなると思う。
例えば、扇子舞と扇子護身術は女性向けに、
刀槍を使用した舞は男性向きに振付け、
侍としての歴史観、精神論、礼法、武術心得等を
習得した者(通信教育も可)には黒田武士顕彰会認定の
サムライパスポート
(認定書)の授与も考えられる。



黒田節舞を習得したらサムライダンサーの称号も授与するとか。。
特に福岡には顕彰会会長の母里氏の柳生新陰流や宮田氏の
武蔵・二天一流など二大流派が存続しているから、
指導してもらうのも意味が大きい。
要は
世界に侍信者を募り、福岡の観光誘致につなげる工夫の一端になるのではなか
ろうかと思う。京都では女性のサムライダンサー(剣舞家)が先便を付けている
し、日本各地でサムライダンスを広めて海外へ飛躍してもらいたいものだ。

あるいは、
福岡にサムライ会館も出来、サムライダンサー志望者もあるかも(笑)?
和太鼓(サムライ太鼓)とパッケージで武術殺陣や演劇、剣舞、日舞ショウで
海外PR部隊も編成して遠征する侍達の登場も将来は期待したいものだ。

2012年6月14日木曜日

剣舞・風林火山&川中島

初心者向けに短い踊りを振付けてみました。



「疾きこと風の如く」
上手(又は下手)から小走りに舞台中央に来て、手に持つ刀柄で中段を突き、
3回ほど回身(ピルエット&シェネ)して後ろに刀を流す。

「静かなること林の如し」
回身して刀を帯に入れ、介錯スタイルに横に抜き、八相に構える

 
「侵略すること火の如く」
左右に袈裟斬り、切り上げを行い添えて天地に構え左回りにして
開脚両手を広げる。

「動かざること山の如し」
両手を閉じ逆手に取り、回し納刀し、右流し、逆天地に構え、地面に立て、
右手後ろにかざして決まる。

この後「川中島」を連携演武して「長蛇を逸す」で
最後に手裏剣を投げる(扇子代用も可)

「鞭声粛々」
右手扇子でX形に振り、右脇に立て、次に同じくX形に切り
右扇子を右下み向ける

「夜河を渡る」
扇子を口に咥え、刀柄を8の字に扱き、左足を大きく前に踏み、
左右手刀を回して右後方に翳す

「暁に見る千兵の大河(牙)を擁するを」
右手扇子取り、右方から左方へ大きく流しす。
扇子を開き上から下方へ大きく波を描き左右に流して
右後方に翳し、左回りして扇子を伏せ構えに顔を隠し開く。

「遺恨十年 一剣を磨き」
扇子を帯に納め、襷を扱き、両手指で年数を数える。
左右横一文字に抜刀斬り、真向から斬り下し、柄叩き血振りして
左肩に翳す。

「流星光底 長蛇を逸す」
左添手構えから右斜め上に切り上げ、斬り下し、(又は右回身して
二連胴斬りして)下段払いして
右から左を薙ぎ払うようにして左一週、正面にて左上段構えに。
右血振りして左に逆手持ち、右手で帯から手裏剣を抜き
退り口の立看板に投当てる(稽古すべし)。ポーズを極める。


手裏剣打法には直打法と回転打法が主だが柄の方を逆手に持って
柄頭を当てるように投げるナイフ投げ式もある。
手裏剣は手先で打つと思わず腹で打つ気持ちが必要だ。
又至近距離から連打ができる指弾式も開発した。
特注か通販では1万前後で一本買えるようだが、
手ごろな方法ではペーパーナイフや金串や
ダーツの尻羽を取ったのでやれる。
ダーツの羽を取ったら、柄頭を握る
形で親指の腹に滑らせるようにして、
ダンボールの目印に投げ当ててみよう。
先ずは2Mぐらいからだんだん距離を広げる。
つまり、百錬自得が可能である。*

 
ペーパーナイフの場合は
 
 
ナイフ投げ式に柄の部分を逆手に持ち
的に柄の方を当てるようにして投げる。
直打法で投げる(打つ)場合は
幅が平狭いので親指の腹に
滑らせる感覚で投げるのがコツになる。
 
 



創作杖舞「神道夢想流杖道」。
3段位に使う指定型を取り入れている。


2012年6月12日火曜日

空手サイ術での黒田節

「サイ術独習型」
1・中段柄突き~2・上段上げ受け~3・中段内受け~4・下段払い受け
5・上段開上げ受け~6・下段開払い受け~7・上段囲い受け~
8・下段膝回し打ち~9・中段突き~10・替手小手打ち(基本10手)

「二本サイ型」
1・開き中段八の字構え~2・上段十字受け~3・下段十字受け~
4・上段十字払い両肩打ち~5・左上げ受け、右中段突き~
6・右下段払い・右鎖骨打ち~7・左下段払い、裏小手打ち、面打ち
8・上段十字構えから左止め打ち、右面打ち(剣道スタイル)
9・左回身して後肩打ち~10・閉じサイ、八の字構えで終わる。
(以上基本型)

二本サイ使用。
「酒はのめのめ」
両手サイで左右に胸前で外受けして左上段上げ受け、右中段突き(左右対称)
(空手)
上下段手刀交差受け、左上段上げ受け右中段逆突き(左右対称動作)
「飲むならば」
左から右から内受け、両手でX字を描くように回して上下段に構える。
(空手)左右中段内受け、左右円を描き上下段構え
「日の本一の この槍を」
右から左から指回し回転して両肘を張り突き
下段交差から上段交差受けして右サイ下から開き前を突き、
左サイも同じく開き突き、右サイを十字に添える。
(空手)両手刀で外円を描き、上段交差受け、逆手取り、左手刀両目打ち、右中段逆突きし
左右上下段に拳で大きく払い受ける。

「飲み取る程に飲むならば」
両手サイを上下左右に指回転させ左上段上げ受け、内受け、下段払い受け中段突き
(左右対称)腰構え左右。
(空手)
左右掬い手返し突き、手刀構え3度。
「これぞ真の黒田武士」
右左サイを左右横面、上下に打ち込み、外円を描き両手サイを切っ先返しに前方に撃ちこむ。
閉じサイ指逆持ちにて十字に構える。
(空手)
左手上段受け、右手刀横面打ち、右前蹴り、二段蹴りして
左回り水流れの構えで決める。

2012年6月11日月曜日

燕(切り替)返し刀法


「実践練習法」
初太刀を見せかけにしたり、打ち外れを予想した連携技法として
反射的に繰り出すのも実践には効果もある。

:「八寸の延べ金」なる秘術があるという。言葉通りに解釈すれば、正眼位から
 右手を柄尻にずらして柄の長さを伸ばし片手突きをすると思える。しかし、
 払われたり、見切りをされると無効になる。スポチャン試合で応用した時は
 片手突きを見せ、下がる所の前足を下に流して斬ると上手く行った事がある。

1・十字八法の斬法

横一文字抜刀・横一文字返し斬り
縦真向斬り下し・真向切り上げ
左右袈裟斬り・左右切り上げ
小手斬り付け・突き入り
切り上げ・切り下げ
8の字返し順手又は逆手斬り
上下段回し斬り
左右替手入り身斬り・・考えれば応用は多い。

2.すりあげ交互斬り下し稽古

攻受共に中段位から交互にすりあげと斬り下しを稽古する
槍、杖術、なぎなたにも準じる。

3.囲い受け変化。
囲い受け上段~右下げ受け~上段囲い受け~左外受け~上段かろの摺り落とし中段突き
 
~上段裏小手切り受け~足替え真向切り下げ。

4・切り返し受け&流し受け切りの連携稽古

5・上下段中段居合切り付け連続攻防。

6・無構えから袈裟斬り、又は太刀落とし打ちを跳躍足替えて行う。

7・巻上げ.コテ斬り付け。

基本殺陣型その2

二天一流:武蔵の剣法
「形は自由に変更する」

武蔵中央に下段二刀の構え。
左右に刀持ち二人A B
真ん中に槍持ち一人。

武蔵一歩前に出る。右側より刀A上段から真向斬り、武蔵左に小太刀で払う(回身)
左よりB袈裟、脚斬りに来る。武蔵、上下に払う。
槍、正面から中段突き。武蔵、左に払い回身して寄る。槍、飛び下がる。
間。
AB同時に左右から袈裟、胴と斬り込む。武蔵、両刀で同時払い、突き構えで押す。
槍、左右袈裟に打ち込む。武蔵左右に払い,突きに来るのを十字に抑え込む。
刀A斬り込む。武蔵槍を右足で踏み抑え、切り上げに払い切り下げる。A倒れる。
刀B斬り込む。武蔵、槍を右刀で払うと同時にBを真向斬り、倒す
槍と相対時。(アドリブ研究の事)

2012年6月10日日曜日

基本殺陣型その1

基本移動。足さばきが土台作りに必要です。
1・前進しながら180度回身(四方投げに繋がる動き)
2.半身さばきに45度回身(小手返しに繋がる)
3.左右側に入り身、180度回身(天地なげと回転投げに繋がる)
4.後方引き落とし、前方反動投げ(肩車や後ろ投げに繋がる)
5.前屈立と後屈立、開脚四股立、交差閉足、捩り立(空手立)

「基本殺陣型その1」
  
1&2 帯扱き

3・横一文字斬り   4・正眼構え

 5・金剛構え  6・左上段構え

7・真向斬り  8.中段突き

9以後は続行して(四方斬り動作)に移行。
 
1&2=左斜め前に上げ受け、袈裟切り

3&4=右斜め前に上げ受け、袈裟切り 
 
 
5・右回身後方に抜き胴斬り

6・左回身後方に抜き胴斬り

7・右回身後方に左切り上げ

8・左回身後方に右切り上げ

9・右方に袈裟斬り

10・左方に袈裟斬り

11・右横に回身して右払い足切り

12・左横に回身して左払い足切り
 13・正面に左片手横面切り

14・同じく片手前足回し斬り

15・右から飛び袈裟切り

16・左から飛び袈裟切り

17&18左回身して真っ向切り

19.左流し受け  20・真向斬り

 
21・右流し受け  22・真向斬り

23・左斜刀残心構え 24・右斜刀残心構え

 (構え方4手挿入可。及び337拍子組太刀追加)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

25・右片手上段に残心構え 26・血振り

27・納刀 28・刀柄頭の完締。


「基本殺陣型その2」
 1・太刀払い抜刀
 2・前足斬り
 3・左上段揚げ留め
 4・抜胴一文字斬り
 5・二の越
 6・真向斬り
 7・八寸右片手突き
 8・前足流し斬り
 9・左持ち替え前足斬り
10・左片手突き
11・左揚げ受け
12・横面流し斬り
13・右から虎振り
14・右上に逆袈裟斬り
15・上段構え
16・血振り納刀。

 
基本殺陣型その3

 1・真向抜きあげ
 2・左首斬り
 
 3・左片手前脚斬り
 4・スリアゲ面
 5・片手突き
 6.片手小手払い斬り
 7・右添手上段囲受け
 8・摺り落とし突き
 9・右替手左添手真向斬り上げ突き
10・脚替、真向斬り
11・柄叩き逆手半納刀
12・逆手真向上げ突き
13・真向切り下げ
14・左から袈裟斬り
15・右から袈裟斬り
16・左後ろ突き
17・抜き胴斬り
18・右後方突き
19・前方前転斬り
20・逆手納刀

 
以上曲に乗れる様練習すること。

*相対稽古

攻太刀:面打ち&上段位
受太刀:上段左右受け&小手打ち

攻太刀:真向斬り&流し受け
受太刀:流し受け&真向斬り

攻太刀:左右袈裟斬り
受太刀:左右合し袈裟斬り

攻太刀:中段突き
受太刀:合し突き

攻太刀:真向斬り:上段位:振り返り真向斬り
受太刀:摺り落とし&抜き胴斬り&虎尾剣

「組太刀」
攻太刀:真向斬り
受太刀:合し斬り
攻太刀:中段突き
受太刀:合し突き
攻太刀:左右袈裟斬り
受太刀:合し袈裟斬り
攻太刀:真向連続斬り
受太刀:揚受け小手斬り
攻太刀:真向斬り・流し受け連続
受太刀:左右流し受け真向斬り
攻太刀:真向斬り
受太刀:抜き胴斬り納刀

天の型:
(攻太刀)左上段位         (受太刀)抱剣位
      真向斬り               合し面斬り
      左上段に退歩            上段突き位
      左右袈裟斬り            合し首斬り
      真向斬り               摺上げ抜き胴斬り。即納刀。残心。

地の型
(攻太刀)右上段構え         (受太刀)居合構え
      真向斬り                合し面斬り
      左上段構えに退歩          左片手上段突き位
      右から袈裟斬り            同手揚げ受け
      左から脚斬り             右下段払い受け
      真向斬り                左流し受け。真向斬り
      左流し受け。真向斬り        上段囲い受け。左添手突き
      退歩。                  足替え真向切り下げ。逆手納刀。残心
      

2012年6月9日土曜日

扇子のみの座式「黒田節舞」

外国人に簡易な黒田節舞を指導するには上半身のみで扇子舞を考案した。

「酒はのめのめ」
閉じ扇子のまま両手2指で挟み拝し持ち、飲むポーズ。

「飲むならば」
扇子を両手で開き、飲みあげて、顔を覆うように胸前に持つ。

「日の本一のこの槍を」
両手で胸前円を描き、両脇に一文字に開く。
右脇で閉じ扇子、左手に持ち替え右手で添えて抱えポーズ。

「飲み取る程に飲むならば」
扇子を一回転して右手で半開き、口元に置き酔った身振りで閉じる。

「これぞ真の黒田武士」
右手扇子で前を指し、山形に払い右八相の構え。
左手鞘にして指回し納刀の感じで残心ポーズ。

黒田節の由来とは。。 

最初、正親天皇が所持していた天下の名槍日本号が 将軍・足利四義昭・織田信長・豊臣秀吉・福島正則へと譲られ、
最後には黒田家の家臣母里太兵衛に呑み取られた。
 
その逸話を、福岡藩の武士たちが 雅楽の越天樂の節「筑前今様」に乗せて替え歌にした。
それが 昭和初期のラジオで「黒田節」として放送され人気・大ヒットしたと言われる。

(以下参考転載)
民謡「黒田節」は 筑前今様と呼ばれた福岡藩の武士たちに歌われていたものが全国に広まったもので、
雅楽の越天楽のメロディーにさまざまな歌詞を当てはめて歌う越天楽今様が元になっているようです。
現在歌われる歌詞は、安土桃山時代に福島正則邸を訪問した黒田氏の武将母里太兵衛が、 正則に「飲み干せば何でも褒美を取らす」と
大盃に注がれた酒を勧められた際に、この酒を見事に何杯も飲み干し、
約束通り褒美に正則自慢の槍(日本号)を貰い受けたという逸話に基づいている。

戦前に、市丸、小唄勝太郎、藤本二三吉と並び称された人気芸者歌手である赤坂小梅によってレコード化され、
1942年(昭和17年)5月20日にコロムビアレコードから発売され有名になった。
戦前は「黒田武士」の題で吹き込み、 戦争中であったため、歌詞は戦意高揚の内容であった。
戦後の、1950年(昭和25年)5月20日に歌詞を一部変えて再発売された。 吹き込んだものはすべて「黒田節」の題である。
彼女の十八番であり、「黒田節の小梅か、小梅の黒田節か」と言われたものである。
 
典型的な七五調のための曲であり、テレビドラマ『水戸黄門』の主題歌『ああ人生に涙あり』、炭坑節、
「どんぐりころころ」、「月の砂漠」などの旋律とぴったり一致する歌詞である
 

酒は呑め呑め 呑むならば 日本一(ひのもといち)のこの槍を
 呑みとるほどに 呑むならば これぞまことの 黒田武士 皇御国(すめらみくに)の 武士(もののふ)は
 いかなる事をか 勤むべし ただ身に持てる 真心を 君と親とに 尽くすまで 峰の嵐か 松風か 尋ぬる人の 琴の音(ね)か 駒をひかえて
 聞く程に 爪音(つまおと)しるき 想夫恋(そうぶれん) 君の晴着のお姿を 寿祝う鶴と亀 松竹梅のよろこびを 
幾千代(いくちよ)までも祈るらん
(以上参考転載)
 

上記の歌では黒田武士と想夫恋との関連性が違和感があり、現代人には難解文です。
今や歌謡曲風に作詞補作されて色々歌われていますが、当聖剣もオリジナル歌詞を作りました。
振付も日舞風、剣舞風、拳舞風にアレンジして「武踊・黒田節入門DVD」制作を企画しています。
新・黒田節
呑めと注ぎ足す、大杯に
干さねば名折れ 意地がある
殿には叛く事なれど
見事飲み干せ 黒田武士
「酒は飲め飲め、飲むならば
日の本一の この槍を
?み取る程に 飲むならば
これぞ真の 黒田武士」(原歌)

武士に二言は無きものと
手に取る名槍 日本号
酔い足固く 踏みしめて
舞おうか一節 黒田武士

槍は一筋 肩に掛け
馬上豊かに 母里太兵衛
齣引き帰る 武士(もののふ)は
誉れ名高き 黒田武士

(1番から3番までか、2番から4番までを1曲として使用)


*****
黒田武士研究 *****

黒田如水の元には長政以下黒田二十五騎の強兵がいた。

母里太兵衛(1556~1615)播磨姫路城主、黒田職隆の家臣、曽我一信の次男。幼名万助。14歳の時 黒田家の家臣となる。6尺豊かの大男で、色白、髭濃く、大槍を好んで使った。大友宗隣の娘を嫁とする。 日本号は朝鮮征伐の時、一時休戦となり、その時伏見築城があり黒田家は北東の大亀谷に、福島家は城の西側にあり 母里太兵衛は使者として福島家を訪問、酒宴中に大杯をすすめられた。 見事飲み干して約束の日本号を手にするが、福島候は後で後悔して返還を求める。この為藩同士不仲になるが長政の 兜、大水牛と正則の一の谷との交換により仲直りをする。 日本号は2尺6寸、の穂先に7尺5寸の柄、無銘(大和国金房推定)。刀身には、倶利迦羅竜「くりからりゅう」不動明王の剣に巻きついて、 剣先を飲み込もうとする竜の浮き彫りが施されている天下3槍の一つである。
日本号は正親町天皇から信長へ、信長から秀吉へ、秀吉から福島正則の手に渡った名槍である。 関が原戦の時、石田三成の人質となっていた如水夫人を中津城へ奪回したり功績も大きい。 鞍手くらて郡高取の城主となる。鷹取城(1万8千石)
(追記)      父の名は曽我一信。妻鹿(現姫路市飾磨区妻鹿)の地侍で、小寺の付家老として官兵衛の父職隆に仕えた。
太兵衛は永禄12年(1569)に官兵衛に出仕。母方の姓をとって母里姓を名乗る。
天正元年(1573)、印南野合戦に初陣。
常に黒田軍の先鋒を努め九州の陣で豊前宇留津城攻めに一番乗りを果たす功績あり。

 「黒田長政」幼少時人質として秀吉の下にいた。信長の誤解から命をとられる所、軍師竹中半兵衛の 計らいで一命を取り留める。関が原の戦で多大の貢献があり筑前五十二万石の太守となる。
「黒田兵庫助」一万石(高森城主)宮本武蔵の父無二斎に剣術指南として秋月藩に仕官させた。
「黒田修理助」宗像郡津屋崎領主
「黒田図書助」同じく如水の弟。秋月藩
「栗山備後」一万五千石(左右良城主)後に黒田騒動お起こす栗山大膳の父、如水を牢獄から救出するのに苦心した。
「久野四兵衛」博多の町作りに寄与
「井上周防」黒崎一万六千石城主
「黒田三左衛門」八虎の一人。牢役人の次男。三奈木黒田の祖・
「後藤又兵衛」一万六千石(大隈城主)長政と肌が合ず脱藩。敵対する。夏の陣で伊達軍に討ち取られる
「野l村太郎兵衛」太兵衛の弟で豊前入国後二九六〇石領主。城井鎮房暗殺に際し、父曽我大隅譲りの短刀をもって一の太刀を浴びせる
「堀平右衛門」秋月黒田藩の元家老
「吉田六郎太夫」一千五百石(福岡城城代)母里、栗山lに次ぐ首取りランク
「桐山孫兵衛」豊前入国後は千八百石を拝領。関ヶ原では息子と共に如水に従う。太兵衛とは報告の件で大喧嘩をし、以後三十年近く口をきかなかったらしい。
「小河伝右衛門」豊前入国後は五千国を拝領。赤旗城を破り、大村城主の山田常陸介を討つ功績あり。 
「菅和泉」豊前入国後は二百石。剣術にも長じ、疋田文五郎と新免無二之助から奥技を授かる。 
「三宅若萩」豊前入国後は千五百石を拝領。筑前入国後も三千六百石
「野口依助」謙信流の使い手。豊前入国後は六百三十石を拝領し、宇都宮鎮房暗殺の際は従者七人を斬る。
「益田与助」筑前入国後に三千石に加増され、鉄砲組頭。朝鮮の役では足軽大将を務め、のちに五百石に加増
「村森新右衛門」豊前入国後、新右衛門は六百石を拝領筑前入国後は、石高も二千五百石に加増された
「林太郎右衛門」槍の達人といわれ、文禄の役では虎を突き殺す。筑前入国後は三千石を領し、大組頭の筆頭となる。分家は陽流砲術師範を世襲して明治に至る。
「衣笠久右衛門」朝鮮の役では後藤又兵衛と共に先手を務め、又兵衛に引けを取らぬ活躍する。筑前入国後は三千石を拝領、中老並みの待遇である。
「毛屋主水」関ヶ原の役では、石田・小西・島津の他は誰も動かないとみて、敵は寡勢であると報告した。家康は喜び、饅頭を褒美に取らせたという。 筑前入国後は七百石を拝領
「村田兵助」筑前入国後は二千石を賜り甘木宿の代官になる。兵助の甲冑は、黒田家では他に菅六之助しか許されてない朱具足を着た。
「堀平右衛門」五千石。
「黒田如水」秀吉の右腕として活躍。一時、荒木村重の説得に失敗して牢獄住いとなり、 その為、足が不自由となる。後年、九州を平定して、天下を狙うが息子の為、機会を逃す。
黒田家は一万石に満たない播州姫路の豪族から豊前中津十八万石大名になったのも豊臣秀吉の 天下統一に貢献したからである。その後関が原戦での功労を評価され筑前五十二万石大名となる。 天下取りの野望もあったが息子長政の功績の為断念する。

「黒田の二十五騎」
          武者太鼓          
ビデオカラオケ曲

作詞・作曲 聖剣 
編曲:山田恵範

天に稲妻 地に砲火
駆ける疾風(はやて)よ 騎馬武者よ
右に左に 手槍が舞えば
敵も恐れる 黒田の八虎
大地揺るがす 二十五騎
鳴らせ響かせ 武者太鼓

(和太鼓)

勝鬨あげよ エイエイオー
槍は兵(強者)又兵衛か
名代誉の 飲み取り太兵衛
往く手遮る 者皆覚悟
揃い踏みする 二十五騎
鳴らせ響かせ 武者太鼓

(和太鼓)

矢玉潜れば 血雨降り
一騎当千 強者よ
前に後ろに 屍越えて
天下横目の 黒田の如水
捌く手綱に 二十五騎 
鳴らせ響かせ 武者太鼓


「福岡城城主」

黒田長政(慶長5年)~忠之(元和1年)~継高(享保5年)~斉隆(天明4年) 
~長薄(嘉永7年)~長知(明治2年)
福岡藩が消滅するのは、戊辰戦争による出費で、 財政難を乗り切る為、
福岡藩は太政官札の贋造を行うが、これが 政府の知るところとなり明治4年7月2日に藩知事黒田長知は罷免される。
よって福岡藩は1全国に先駆けて2日間早く、廃藩させられたことになった。。 
「黒田騒動」


1623年(元和九年)長政の嫡子忠之は、
新参の倉八十太夫を家老として重用して
一万石を与えていた。
一方、 専制政治の忠之に戒め役であった家老、栗山大膳を 毛嫌いしていた。
この確執が黒田騒動の原因である。 船の建造など幕府の法に
触れる事を厭わない忠之に業を煮やして、
お家大事と「主に謀反の疑いあり」と
幕府に訴えた。
主人長政に遠慮しないで毛嫌いされた後藤又兵衛と似て、
黒田家にはこの種の君臣問題が多い。 

「明治最後の仇討ち物語」

明治元年・1868。5月24日早暁。
「干城隊」と称する青年士族グループが
臼井亘理宅に押しかけ、妻もろとも斬殺。
明治元年5月24日早暁。
妹のつゆ3歳も負傷する事件が起きた。
息子の六郎は一瀬直久が下手人である事を知り、 
苦心惨憺十三年間付け狙った末、
明治13年12月17日東京上等裁判所
(現東京高裁)判事に出世した一瀬を旧秋月藩邸内で
(京橋の鵜沼不見人宅)で、 父遺愛の短刀を用いて刺殺。
本懐を遂げた。
明治の剣豪、山岡鉄舟の門下生でもあった。
明治22年に 特赦で牢獄から出た後、
大陸に渡るが内地に帰り妻いねを娶り、鳥栖で駅前休憩所「八角亭」を営んでいた。 大正六年、60歳で死去。福岡支藩、秋月城藩での出来事である。


「一幕劇」
「呑み取り太兵衛」

伏見城。大広間。季節秋。広庭を望んで酒宴中。
中央に正則。周囲には家臣一同(重臣達) 家臣福島丹波、尾関石見、
長尾隼人の三家老や、鬼玄蕃と呼ばれた大崎玄蕃達。
「殿、お流れを一献」一人が正則の杯に酒を注ぐ。
「うむ。そちにも朝鮮の役では気苦労かけたな」
「なんの。殿の為なら、あのくらいの苦労など苦労には入り申さぬ」
「今日は膝を崩して飲むが良いぞ」
「はあ。ありがたき幸せ」
正則、立ち上がって、
「おう。皆の者にも言っておこう。
先般の戦では海を相手の難儀もあったが
どうやら 休戦になり一息就く事になった。
今日はその慰労を兼ねての酒盛りじゃ、膝を崩して 大いに飲むが良いぞ。」
「ハハツ」一同頭を下げる。場内盛り上がる。 そこへ小姓が入ってくる。
「殿、只今、黒田家臣、母里太兵衛なる御使者が参っておりますが、
如何いたしましょう」
「おう、黒田家からか。よし、通せ」

太兵衛参上。
「黒田家名代、母里太兵衛友信に御座います。
本日は我が主君、長政より書状を預かり持参致しました」
「うむ。ご苦労。長政公は健在か」
「はあ。壮健に御座います」
「それは上々。 返事は急ぐのか」
「いえ、先般のご苦労に対してのご挨拶のように御座います」
「ならば、丁度、酒宴中の所だ。太兵衛 、お主も同席して飲んで行け」
「はあ、有難きお言葉なれど、拙者、到って不調法故、酒は戴けません」
「何、酒が飲めぬとな。。これは、驚いた。
その大丈夫の体で飲めぬ筈があるまい。
遠慮は不要じゃ。」
「はあ、なれど。。。」
「おい、誰か、これなる御仁に酒杯を持て」
「はつ、只今。」
小姓の一人が 立ち上がって酒の準備をする。
太兵衛、困惑と期待の複雑な面持ちで断り文句を考えている。
[さあ、一献行こう。」
「申し訳ありませんが、矢張り、ご辞退申し上げまする」
「わし直々の酒が飲めぬと申すか」
「いや、もったいないお言葉なれど、一度、口に出した言葉、
引っ込めぬのが  この太兵衛の信条であります故、
ご無礼の段、平にご容赦くださりませ」
「いや、ならぬ。お主も強情の様だが、この 福島正則も、強情にかけては
一歩も引かぬ性分じゃ。一角の武士なら酒の五合も飲めぬでは、
話にならぬではないか。黒田の武士は酒におじけつくほど腰抜けではあるまい。
さあ、当地 名代の銘酒じゃ。味わって見よ」
「・・・・」
迷う太兵衛。近くの家臣の一人が
「これ、母里殿、折角の殿のお心差しじゃ、 ご遠慮のうお受けなされよ」
「実は拙者、生来の酒癖が悪く、我が殿より失礼があってはならぬと 厳重に禁酒を言い渡されております故、お受け出来かねまする。」
「それなら心配いたすな。長政公とは 実懇の仲じゃ、わしから返書に一言書き添えてやる。心置きなく受けるが良いぞ」
「はあ、其処まで仰るのであれば、お言葉に 甘えて一杯だけ頂きまする。。」
「おう。それでこそ黒田の武士じゃ。さあ、さあ」
小姓が五合杯に酒を注ぎ、太兵衛に手 渡す。

思い切り飲み干す太兵衛。
「いやあ、なかなか、甘露の味にて御座りまするなあ」
「そうじゃろう。矢張り、いける口の様じゃのう。 よし、もう一杯注いでやれ」
「いや、これ以上は。。。」
「遠慮は無用じゃ。どうだ。このわしと一つ飲みくらべと行こうでは無いか 
黒田の武士の飲みっぷりが、どれ程のものか見たいものじゃ」
「いや、先程も申し上げました様に、これ以上は醜態をさらすやも知れませぬ故。。」
「構わぬ。構わぬ。今日は無礼講じゃ、そうだ。お主がこのわしに飲み勝ったら、
お主の望みの褒美を取らそう」
「ご褒美を?。。。頂けるので御座いまするか」
「うむ。何なりと進呈しよう。ただし、このわしに飲み勝ったらの話じゃ、
これ、誰か例の大杯を持ってこい」
「ハツ」近習の一人が奥へ行く。
「言っておくが未だ、この正則に 飲み勝った者は皆無じゃ、よいかの」
「はあ、されば、私も人後に落ちた試しも御座いませぬ。」
「 よう言うた。相手に取って不足も無いということじゃのう」
近習が持って来たのは八合入りの大杯である。
波波と継ぐ。二人はそれぞれの杯を持つ。
「よいか太兵衛、この大杯を一滴残らず早く飲み干した方が勝ちじゃ。
おい、合図を掛けよ」
近習の合図で二人は飲み始める。周りの家臣たちが二人を応援。
「殿、それ、もう一息」「母里殿、負けるな」など。


太兵衛が僅かに早い。「私奴の勝ちの様で御座いまするな」
太兵衛は杯を置く。「いや、待て。今のは小手調べじゃ。 今一度勝負せよ」
「一度決まった勝負に、待ては卑怯で御座いまするぞ」
「何、卑怯と申すか」
「左様。戦場ならば首はねられた 後の戯言に御座る」
「ウーム・その言葉許し難いぞ、太兵衛」
「よもや殿、お約束はお忘れではありますまいな。」
「忘れてはおらぬが、家臣の分際で、そちの言い分は聞き捨てならぬ。 卑怯とは何じゃ」
二人とも大分酒が回っている。太兵衛も態度が大きくなる。
「前言を翻すのは卑怯で御座りましょう」
「許さぬぞ、その暴言!」
「許さぬとならば、何となされまする」
正則、背後に飾ってある 日本号を取り、鞘を払って太兵衛に突きつける
「今の言葉、取り消せ。」
「取り消せませぬな。黒田武士には二言は御座りませぬ」
「この槍、そちの胸元を刺し貫くともか」
「いかにも。なれど、殿が刺すこの太兵衛は長政の名代として参った者で御座る。
我が殿を刺すことに相為りますぞ」
「うーむ。。。長政公とな。チツ、友は刺せぬわ。」
正則槍を引く。 「わしの負けじゃ」
「所で殿・殿の手にあるのは噂に名高い日本号とみましたが。。」 
「いかにも太閤秀吉様から賜った名槍だ」
「ならば、その日本号、 お約束の褒美に賜りたい もので御座る」
「何と、この槍をかあ、、 これはイカン。他の槍なら呉れてやるが。。」
「福島正則公とあろうお方が 二枚舌を使われるとは心外。
武士たる者、二言は無い筈でご座る」
「うーむ。痛い所を突きくさるの。。。 解った。
わしも一城の主じゃ。 よし。差し使わす。持って行け」
正則、太兵衛に手渡す。
「ハーツ。有難き幸せ。さすがは天下の福島様、 度量が大きいお方でご座る」
「お世辞をいうな。。。太兵衛、この槍、 大事にいたせよ」
「はつ。命に代えましても」
「うむ、ならば良し。 さすがのわしも酒に酔ったわい 」
自分の座にどっかと座り込む。
「太兵衛、何か舞いなど心得ておるか」
「我が藩に伝わる筑前今様ならば少々。。」 
「よし。わしの為に舞って見せい」
「では、酔い覚まし に一興。この日本号で。。」 
太兵衛やおら立ち上がると、やや酔い脚ながらも朗々と詩い、舞い始める。

酒は飲め飲め 飲むならば
日の本一の この槍を
呑み取る程に 呑むならば
これぞ 真の黒田武士

終。


戯作:聖剣


黒田武士武踊・剣舞創作

剣舞用詩吟

1・名槍日本号(松口月城作)

美酒元来 我が好む所
闘杯傾け尽くして人驚倒す
古謡一曲芸城の内
飲み取る名槍日本号。

「扇子舞では上手で笛ポーズから下手で小手、横面、喉突き、
面及び膝裏打ち回身8の字返し入り身投げを入れる。
槍は柄払い回し突き及び片手突きを入れる」

2・万刀帰一刀(石橋聖剣作)


気は丹田に擁し 眼は遠山に置き  (基本正座)
序破急に抜刀し 正中を斬断す   (十文字)
血振りをなして 納刀すれば
残心 既に鞘の内

三行一致夢想に返し    (抜き揚げ、返し真向斬り、諸手突き)
                 (跳躍回身後ろ斬り)
稲妻に弾み切っ先を転ず (足替え跳び、添手の上段逆刃突き)
右を斬り左を斬って    (切り上げ、横面斬り、脚斬りの左右対称)
前後を制す         (前後回身斬り)
万刀一刀に帰す      (跳躍横一文字斬り即納刀)
居合の道(正座礼)

3.剣聖(石橋聖剣作)

深山寂漠として 霊巌の胴中
剣客独り座して 天命を知る
(我剣は老いたり
我夢も影無し
されど我事に置いては
いささかも悔い無し)
ああ、我剣聖と呼ばれ
人敬い又恐る
孤剣六十有余年
今此処に書を記す
(ニ天の奥義 永久に語り継がさん)

武蔵晩年の肖像画の衣装で演武すること。
刀も右手にゆっくり歩いて舞台中央に。
禅座して黙想から始める。
二刀を腰に差し、二円の剣理にそって舞う。
最後に書き物をしながら天空を見上げるポーズ。


4.一文字(石橋聖剣作)

腰間の秋水 月明に翳せば
刀尖三日月の如く 天地に寒し
生死なり三尺 これ武士道
その姿一文字 その名日本刀

真剣での演武。
ゆっくりと介錯抜きして腕交差半円、左右に拡げる。
左右一文字に斬り、左方霞に翳し、右に倒しすりあげで真向斬り
、逆手持ちに刀身を左手で下へ扱く。
逆手回しして順手にし、顔面前に金剛構えしてから
両手で横一文字に掲げ右から左に刀身を眺める。

巻き藁を一刀に斬り落とし腰間から鞘を外して
刀身を見ながら納め、右手片手持ち前に掲げ目礼。

下は剣舞。自作の作詞とは違ってます。
(自作詩)「巌流島」

潮渦巻く関門峡の 波間に浮かぶ影小島
剣客武蔵小次郎が
 名残りをのこす夢の跡
流れは時空(とき)を語るかに 昔を偲ぶ
昔を偲ぶ巌流島

来たか武蔵よ何故(なにゆえ)遅参 
其の手は効かぬ いざ勝負
長剣翳す其の時は
 飛燕も落とす返し斬り
生きるも死ぬも 武の宿命(さだめ)
竜虎は吼える 竜虎は吼える巌流島

鳴るは刃風か 木太刀の音か
雌雄を賭けた一撃は 白砂赤く血に染めて
残せし鞘に 波飛沫
海鳥鳴いて 空に舞う
其の名は永久に 其の名は永久に巌流島

作詞 石橋聖剣






2012年6月8日金曜日

合気鉄扇術基本型

外国人向けの簡易レッスン用に扇子操作と護身応用術型を創案してみた。
基本操作としては開閉法や要返しを指導する。
又は黒田節一節を上半身のみの座り稽古で扇子舞を簡略化する。

右手(左手可)にて扇子を上段構えにして先ず
左方小手打ち~跳ね面打ち~筆持ちにして喉を突く。中持ちにして
首動脈を押突く。腹を突く~外回し三角手首固め(合気道技法応用)~
内回し三角手首固め(合気道技法応用)~
逆手(懐剣また中程)持ち外回し手首固め~内回し手首固め~
左右後ろ突き~跳ね顎突き上げ~扇子柄で手首甲下げ突き。(首、手首、膝、足首急所攻め)
~両目を横に撫で相手の膝裏に当て引き落とし投げる。手裏剣式の指弾打ち。

「以上10手構成」変化技法に回転や入り身での順逆手突きも考察の事。
扇子の半ばを握り、相手の振りかぶる刀の拳間で受け留め、右、左の内手首に絡め捻りで
投げる。合気道技法の刀柄や杖術を扇子に応用出来る。

(改正型)
柄面突き・跳ね面打ち・膝打ち・小手打ち・左上段受け・右上段受け・右下段払い受け左流し受け・小手面回し打ち・右流し受け・回し面・手首△締め・合し面・囲い上段から右脚打ち・替手小手打ち・指回し水月柄付き。

*回身(180度)逆手持ち左右後ろ突き(胸部)

*投げ扇子
手裏剣の応用になるが、扇子を左手に逆持ちにして、右手親指と一指し指間に挟み
小さく回転して顔面に放つ。手裏剣の場合は連打式も可。
余芸としては開き扇子を要返しして、ぶーめらん式に投げることもある。

特徴」
  • 試合がないので、勝つための過剰に激しい稽古をする必要が無く、
  • 年齢体力にかかわらず無理なく自然に心身・足腰の鍛練ができる。
  • 合気道の稽古は、技を左右同じ動きで同回数繰り返すため、
  • 左右の身体の歪みを取る効果がある。
  • 受身で畳の上を転がることにより、血行を促す。
  • また受身の習得で転倒による怪我をしにくくなる。
  • 関節技を掛けられることによってストレッチ効果が得られ、
  • 関節・筋肉の老化防止や、五十肩などの予防になる

  • 2012年6月7日木曜日

    武踊・黒田武士 (作詞聖剣 作曲山田寛)



    1番・飲めと継ぎ足す大杯に~閉扇子右手に顔面突き、
    面打ちして足前後交差し、右手指し 右回り右足一歩前に右扇子下段払い
    干さねば名折れ意地がある~両足開脚、両手に扇子指挟み持ち飲みあげ、
    左方に肘張り、右方に右肘張り持つ。
      
    殿には叛くことなれど~右扇子横に掲げ、左払い横面打ち、
    右下段払いすりあげ面、右回りして左膝着き低頭する。

    見事飲み干せ黒田武士~右扇子左右流し受け、
    両足開脚扇子三角閉めに持つ(合気道)
    扇子を左手で横一文字に持ち、右手で掻い潜りさせ左襟を
                        摘まむポーズ。

    2番・酒は飲め飲め飲むならば~膝行、半立膝にて扇子を両手に開き、
    煽って山形に顔面を払う。

       日の本一のこの槍を~扇子横一文字に開き両脇にして胸前で半円を描く。
                      扇子右脇で閉じ、たたら踏みに突き左回りし左脇に
                      抱え持つポーズ。

       飲み取る程に飲むならば~右方に両手差出し、
       扇子をクルリ一回転させ口元を隠し、千鳥足によろめく。

       これぞ眞の黒田武士~扇子を帯び間に入れ、小刀を横一文字斬り、
       諸手鳥居上段受けして下段を切って即納刀残心ポーズ。
       *扇子で左側からの縦抜き合し打ちや右側からの合し面打ちも可

    3番・武士に二言は無きものと~小刀を鞘ごと抜き左手に掲げ、
       右手にて半分抜くや金打ちして首を左右に振る

       手に取る名槍日本号~後方に置いてある槍を右手に取り上げ、
       右横にかざし、前方に向き直り右方に立てかざす。

       酔足固く踏みしめて~槍を右肩にして左右千鳥足し、
       踏みしめ寄り足に閉じる。 舞おうか一刺し黒田武士~頭上に槍を回転させ、     右片手中段突き、抱え持ちして右回り柄を立て右肩、
    右ひざ着きで左手懐手のポーズ。

    *武術技法は合気道、小太刀、鉄扇術、槍(棒)術を取り入れている。

    「村田英雄の黒田武士の詩吟に小太刀技法を入れる」

    陣中の美酒=左手で鍔持ち、右手で手首回しに襟を引く
    闘争の間=縦抜き合し面斬り、左右の合し袈裟斬り、真向合し斬り
           添手で摺り下げ突き、逆天地の構え。
    闘杯なんぞ辞せん=円に描き両手持ち、
    両三度=左右に流し斬りして左回身して納刀。右手で両方を
    斬る仕草で礼。

    2012年6月4日月曜日

    護身武踊・黒田節講座

    福岡のイメージソング黒田節は女性が振付ける所為か、
    武士的な強さを感じさせない。
    護身術を身に付ける舞踊となれば、扇子も鉄扇術として操作、
    刀と槍術も入れての黒田節舞でなければ意味がない。
    そこで、武術(空手、居合、合気道等)を習得しながら
    踊れる黒田節を創作してみましょう。




    「酒は飲め飲め」
    (合気道)右手左手と杯を持つように開き
    内回しの後、合気上げして左方に天地投げる
    「技の解釈」
     片手転換入り身投げ技法。又は両手で掴まれて手首返しに投げる。
     相手が右手を掴みに来た時、前に誘導外して首に右手刀で入り身目打ち。
     
     又は、左手で腹を突いて来た時、右肘で内に張り、右背手刀で首打ち。
     
     又は、右手首を掴まれた時、転換して入り身打ちを行う」
    (杖道)右中段突き構えから上段鳥居に構え、左右に電光突き
    (刀法)刀柄を左に、刃を自分に向けて両手で持ち拝刀する

    「飲むならば」
    (合気道)元に戻り合気上げ右方へ天地投げして、相手が左襟を取る手を
    逆に取り抑えポーズ。
    *解釈=相手が刀を持つ左手首を掴んで来た時、相手の手首の外又は
    内側に柄返しして手首関節を極める。
    (杖道)杖の上下を使い左上、右下、右上、左下と交差払い、左脇に持つ。
    (刀法)左回りに帯刀して横8の字に柄返しする。


    「日の本一のこの槍を」
    (合気道)両手で外円を描き、木の葉返しに逆を決め、両手交差して
    上段上受けし右捻りに逆を取り、右手刀で入り身投げ、右捻りに両手で
    逆手取り回転投げのポーズ。
    (杖道)下柄で内回し、外回しの逆手絡み投げ、右手に持ち替え同じ動作し、
    上段突き、構え。
    (刀法)下方へ介錯抜きして右左の袈裟斬り、真向斬り、添手で切り上げ、
    諸手中段突き、構え。
    解釈=左手を掴む相手に対し、柄を下げた状態で左腰のみ引いて抜刀して、
    手首を支点に返して相手の首肩を斬る。

    「飲みとる程に飲むならば」
    (合気道)右方に両手を差出し、右周りに四方投げ、左方に両手を差出し左周りに
          四方投げして正面に目つぶし小手返しに投げて腕を決めるポーズ。
    (杖道)左右脇で回転させ、左右方向で繰付け動作を行い控えのポーズ。
    (刀法)四方投げと同じ動きで抜き胴、袈裟斬りを行い左右切り上げ、左右袈裟斬り、
    左首から斬り左回りし、八相・八相崩し・脇構えの三動作する。
    左片手で切り上げ、横面、小手斬りの連斬り、右手持ち替え血振り納刀。

    「これぞ真の黒田武士」
    (合気道)合気構え、肩取り二教を左右に行い、横に水平目打ちして肩車投げ、
    両手取り前投げ合気構えの手刀で首締めを十字投げに転用する。
    合気手刀構えになる。
    (杖道)返し打ちして、右手で縦回転、地面に立て、中段突き。
    襷に回して左脇に抱え、
    右手ポーズ。
    (刀法)跳躍抜刀で縦斬りに頭を斬り即納刀をして、残心ポーズで決まる。

    応用として、空手サイ。槍棒などで振付けも可能。
    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

    合気道・空手・ボクシング技法で総合的な黒田節のマーシャルダンスを
    下記の曲で振り付けてみた。




    先ず、合気道技法の独演創作型を演舞。
    次に合気道の黒田節舞。
    次に、空手の独演創作型から黒田節舞。
    次に、ボクシング技法の攻防創作
    シャドウボクシングで終わる。

    2012年6月2日土曜日

    槍術基本型

    槍も刀同様天地左右米字型に攻防構え技法を創作する。

    1・構え方  中段突き構え左右。
            上段逆天地構え左右。
            下段脇抱き構え左右。

    2・突き方  両手及び片手突き・
            上中下段(あげ突き、下げ突き)攻撃(穂先と槍尻柄)

        
    3・払い方  左右斜め上下段(ヤリの上下)
            槍を体の中央に立て、中心で左右に払い、
            体を左右に捌き敵槍を外す。

    4・巻き方 
    (摺り揚げ摺り落とし)
     左右回し巻き上げ、巻き下げ。

    5・変化技法
      打ち落とし突き
      直突(銃剣道技法に準する)
      脱突(同じ)
      左右回身(回転)払い打ち(上中下)
      片手滑り突き、斜め回転袈裟斬り。
      薙刀式繰出し左右袈裟斬り。
        横8の字と縦8の字の
      回転斬り(上中下段)X&0
    6/聖剣流型
    左構え~X・)(・形上下払い~
    左右巻き揚げ、巻き下げ~脱突~払い左右繰直突き(手甲上)~
    片手突き~右脇構え~Z形上下払い~柄による上下打ち~
    左から袈裟切り下げ~片手繰突き~右変身して天地構え。(左右交互に行う)。

    参考メモ
    「ボレロで踊る槍道振付」

    1・右中段脇持ちから左中段構え~天地構え~上下段払い~巻落とし~
      2回連突き(左中段脇持ちに替え同じ動作)
    ~槍を右立に下段払い受け~左に持ち替え下段払い受け~左右に袈裟斬り~
      右繰出し突きを行い素早く右脇に持つ。

    「ボレロで踊る杖道振付」

    1・左前に構え杖は右後ろに持つ~前に出して逆手上段になる~
      X形に上下左右を払い受ける~左右側で回転横一文字打ち~
      右の突構えから中段片手突き~横面打ち~電光打ち~返し小手留め~
      左から逆手太刀落とし打ち~返し中段突き~返して右から太刀落とし打ち~
      下段上段の柄突き~横8の字払い打ち~残心構え。
      右から越し打ち~回転させて逆手打ち~追い込み竜巻打ち込み。
      

    2012年6月1日金曜日

    襷の掛け方

    剣舞では襷がけを良く使用する。
    主に2通りある。

    1・襷の端を口に挟み残りを左脇下から背後に回して右肩上で左手に持ち替え
      左手は右脇下、右ひじ内側から外に回して左肩背後に襷にかけて口にくわえた
      端と結ぶ。

    2・襷に横に両手の人指しと中指の間にはさみ、横に貼った紐の上側から内側に
      回し入れて両手指の紐どうしを互いに交差して一瞬に引っ張り結ぶ法