2012年6月9日土曜日

黒田武士武踊・剣舞創作

剣舞用詩吟

1・名槍日本号(松口月城作)

美酒元来 我が好む所
闘杯傾け尽くして人驚倒す
古謡一曲芸城の内
飲み取る名槍日本号。

「扇子舞では上手で笛ポーズから下手で小手、横面、喉突き、
面及び膝裏打ち回身8の字返し入り身投げを入れる。
槍は柄払い回し突き及び片手突きを入れる」

2・万刀帰一刀(石橋聖剣作)


気は丹田に擁し 眼は遠山に置き  (基本正座)
序破急に抜刀し 正中を斬断す   (十文字)
血振りをなして 納刀すれば
残心 既に鞘の内

三行一致夢想に返し    (抜き揚げ、返し真向斬り、諸手突き)
                 (跳躍回身後ろ斬り)
稲妻に弾み切っ先を転ず (足替え跳び、添手の上段逆刃突き)
右を斬り左を斬って    (切り上げ、横面斬り、脚斬りの左右対称)
前後を制す         (前後回身斬り)
万刀一刀に帰す      (跳躍横一文字斬り即納刀)
居合の道(正座礼)

3.剣聖(石橋聖剣作)

深山寂漠として 霊巌の胴中
剣客独り座して 天命を知る
(我剣は老いたり
我夢も影無し
されど我事に置いては
いささかも悔い無し)
ああ、我剣聖と呼ばれ
人敬い又恐る
孤剣六十有余年
今此処に書を記す
(ニ天の奥義 永久に語り継がさん)

武蔵晩年の肖像画の衣装で演武すること。
刀も右手にゆっくり歩いて舞台中央に。
禅座して黙想から始める。
二刀を腰に差し、二円の剣理にそって舞う。
最後に書き物をしながら天空を見上げるポーズ。


4.一文字(石橋聖剣作)

腰間の秋水 月明に翳せば
刀尖三日月の如く 天地に寒し
生死なり三尺 これ武士道
その姿一文字 その名日本刀

真剣での演武。
ゆっくりと介錯抜きして腕交差半円、左右に拡げる。
左右一文字に斬り、左方霞に翳し、右に倒しすりあげで真向斬り
、逆手持ちに刀身を左手で下へ扱く。
逆手回しして順手にし、顔面前に金剛構えしてから
両手で横一文字に掲げ右から左に刀身を眺める。

巻き藁を一刀に斬り落とし腰間から鞘を外して
刀身を見ながら納め、右手片手持ち前に掲げ目礼。

下は剣舞。自作の作詞とは違ってます。
(自作詩)「巌流島」

潮渦巻く関門峡の 波間に浮かぶ影小島
剣客武蔵小次郎が
 名残りをのこす夢の跡
流れは時空(とき)を語るかに 昔を偲ぶ
昔を偲ぶ巌流島

来たか武蔵よ何故(なにゆえ)遅参 
其の手は効かぬ いざ勝負
長剣翳す其の時は
 飛燕も落とす返し斬り
生きるも死ぬも 武の宿命(さだめ)
竜虎は吼える 竜虎は吼える巌流島

鳴るは刃風か 木太刀の音か
雌雄を賭けた一撃は 白砂赤く血に染めて
残せし鞘に 波飛沫
海鳥鳴いて 空に舞う
其の名は永久に 其の名は永久に巌流島

作詞 石橋聖剣






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